地域の人たちが「大家族」になれる場所をここから
2017年9月より、生きがいづくりと高齢者の見守りを主な目的として行ってきた配食を、ママサポートとして子育て中のご家庭も利用できるようにされたじゃんけんぽんさん。ママ向けの子連れカフェなどでもチラシをお見かけするようになりました。
じゃんけんぽんさんが運営するカフェ「近隣大家族」を訪れると、笑顔で声を掛けてくださったのは、ここで働く佐塚顕子さん。大きな明るい笑顔が印象的な、子育て真っ盛り!3児のお母さんです。
みんなが寄り添える場所を作るのが私の仕事
まだ介護保険制度が無かった20年程前。認定NPO法人じゃんけんぽんは、建設業をしていた佐塚さんのお父さん(じゃんけんぽん理事長)が、「『地域づくり』 に関わっていきたい」と始めた活動が基盤となっています。佐塚さんもちょうどその頃に介護の短大へ。親子で同じく介護をするとは思ってもみなかったそう。
卒業後、身体障害者療養施設勤務、介護職、ケアマネージャーとして働き、現在はじゃんけんぽんのインフォーマル事業(NPO活動)の担当として、地域住民の交流拠点づくりに日々取り組んでいます。
取材で訪れたこの日は、毎週木曜日に開いている囲碁将棋の日でした。大勢の男性達、おしゃべりや手芸を楽しむ常連の女性達で近隣大家族は大変賑わっていました。
カフェを作る『集い人』
「じゃんけんぽんでは、食事をこのカフェやお弁当宅配で利用することができます。毎週のようにここへ来てくださるシニアの方がいましたが、いよいよ一人では出歩けることができないまでになってしまったんです。お弁当でももちろん食事をすることはできます。でも、その方にとって大事だったのはこの近隣大家族に来てみんなの中で食事をとるということ。じゃあ、いっそのこと宅配で車がまわっているついでに乗っけて来ちゃえってなったんです。私達のちょっとした工夫で、その方の生活が変らずにいられたらいいなと思うんです。ここを利用している方たちの声から考えたサービスの工夫は他にもあるんですよ」
佐塚さんに、近隣大家族という居場所へやってくる皆さんをなんと呼んでいるか伺うと、
「お客様でも利用者さんでも違うし、『集い人』かな!」
と笑顔がこぼれました。地域の拠点づくりに関わらず、なにを置いてもまず「人ありき」。佐塚さんの言う、この近隣大家族にいる皆さんひとりひとりのフラットな関わりが『集い人』という呼び方にぴったりな感じがしました。
都市に限らず、地方都市にも孤立する家族が広がってきています。そして家族という単位すら失う「孤」だけの暮らしがクローズアップされるなど、これまでにない孤立した社会を感じざるを得ません。
「みんなが『大家族』となって住みよい町を」
じゃんけんぽんのふれあいの居場所「近隣大家族」は、人のつながりをひとりひとりに紡いでいく実直な取り組みです。出会うひとりひとりとの確かなつながりが、佐塚さんの大きな笑顔となってまた新たな人を出迎えてくれているように感じます。
佐塚さんから、子育て中のお母さん方へメッセージをいただきました。
「是非、お子さんを連れて来てくださいね。おしゃべりそしてまちづくりを一緒にしましょう。声を聞かせてください!」
「500円で栄養満点のランチが食べられるよ。一緒に行かない?」
取材している私も子どもを連れてもう何度も訪れ、食事や触れあいを楽しんでいます。
認定NPO法人じゃんけんぽん法人理念
じゃんけんぽんが目指すのは、『 子どもも高齢者もだれもが安心して暮らせる地域』 をみんなで一緒に作る事です。
認定NPO法人じゃんけんぽん
HP: http://www.jankenpon.jp/
Mail: kinrin@jankenpon.com
Tel: 027-350-3191
■コミュニティカフェ「近隣大家族」
2か所ありますので最寄へどうぞ。お子さん連れも大丈夫!スタッフの方や年配の方と言葉を交わしたり、遊んでもらったりゆったり落ち着きますよ。
・高崎市棟高954-8 *日替わりランチ¥500(12:00~13:00)
・高崎市金井淵町 137-5 *日替わりランチ¥500(11:30~13:00)
Open 9:30~17:00
■配食サービス「こころまち弁当」
栄養バランスのとれたお弁当は産前産後のママにもお勧めです!ママサポートの活動は現在棟高のみ。
・配達は月~金
・一食¥700(配達料込)
・お申込みお問い合わせ
配達エリア(旧群馬町エリア/旧箕郷町エリア)027-350-3191
(八幡中学エリア/豊岡中学エリア 周辺)027-343-3111
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