2019年12月1日。17日間実施していたSmart Supply「女性の安心を物資で支援プロジェクト」を終えました。この間支援していただいた物資数は318アイテム。おひとり1アイテムとしたならば、318名という多くのご支援をいただきました。長野へお心を寄せ、購入という形で行動に移してくださった支援の皆様に感謝申し上げます。
物資支援合計額は304462円。一人では到底できない支援数、支援額となりました。Smart Supplyを使うことで、不足品をヒアリングし被災した女性へと繋げられたことはとても成果がありました。サイトの運営をしてくださっていた運営側の皆様、物資を購入という形で支援くださった皆様、届いた物資の受取先の皆様、またそれぞれの地で物資を届けてくださった皆様。多くの手で支援を繋いでいただき誠にありがとうございました!
(写真:北部レクリエーションパーク 女性用品テント)
(写真:支援物資、柳原公民館での呼びかけチラシ設置)
2019年11月23日の長野市。
短い秋を終え、もうこの頃は雪のお天気がしばしば聞かれるようになってきました。寒さ厳しくなる避難所。そして2階で在宅避難されている方々。一刻も早く、元の暮らしに戻れることを支援する私たちも切に願っています。
Smart Supply支援物資は下記の場所のほか、直接被災された女性に手渡しさせていただきました。
・北部レクリエーションパーク
・豊野りんごの湯集楽元快
・穂保サテライト
・南長野運動公園
・チームSHIRO
・松代復興応援企画 第1回ちゃかぽか松代(11月23日)
◆支援物資お渡しの様子
南長野運動公園避難所では、小さなお子さんへ、ショーツが無くて困っていたそうで、大変喜ばれました。
また、生理用品につきましても中々男性職員さんには話せなかったので、「色味うんぬんよりも、それに特化したものが頂けて本当にありがたいです」と喜んでくださいました。
顔なじみに?なってきたお母さん、おばあちゃんたちも、前回聞いていた品物が決して多くはないけれど、サイズと内容もマッチングした、全てのものが、少ない量ですがお渡しすることが出来ました。被災者の皆さんにも、今回の物資は、スマートサプライという支援機能でご支援頂きましたことも、お伝えさせて頂きました。
全国からの支援と理解してくださり、「本当にありがたいねぇ〜、一生にこんなに感謝することは、もう無いだろうねぇ〜」と、おばあちゃんが話されていました。こちらも思わず泣きそうでした。11月をもって、避難所も解散するらしく、まだまだ行き場の無い方もいらっしゃいます。今後の動きにつきましても、影でサポートしていきたいと思いました。
(長野マムズ:滝澤記)
(写真:南長野運動公園)
被災地では刻一刻と必要な支援が移り変わっていきます。12月3日~20日予定で、避難所は長野運動公園へと統合され、そのほかの避難所は閉鎖となっています。仮設住宅やみなし仮設へと移られる方も多く、生活環境に合わせてニーズが変わってきています。
新しい住まいへと移られた方の必要としている物資は生活用品です。家電、食器、調理用具、そのほか細々としたものへと物資のニーズが移り変わってきています。
義援金配分額が公表(11月28日)されました。住宅に被害が出た世帯については全壊には24万円、大規模半壊には18万円、半壊には12万円、一部損壊と床上浸水には2万4000円が支給です。物を一つ買うのにも躊躇してしまう。精神的苦痛、経済的負担が非常に強いことに改めて思います。
◆被災された方とのお話
自宅の片付けの話や避難所を出る話など聞かせてもらいました。
日中、お家の片付けでボランティアの方が大勢入ってくれたので、助かったけど、疲れたとお話してくださる方。
笑いが欲しいとおっしゃっていた方も。ここで落語を聴くとかいうお笑いではなく、テレビのお笑い番組を家族で見て笑い合うようなそんな団欒が欲しいと。
全部流されちゃったけど、イチゴ酢の作り方を教えてくださる女性も。
不安のない日常を早く取り戻せますようにと願ってやみません。
(ながの子育てネット:稲村記)
(写真:11月25日りんごの湯*物資は毎日必要、不必要が変わりますのでご注意ください)
10月27日に撮影した長野のシンボル、リンゴ畑です。被災された家屋、そして今この広大な農地を来年の実りへとつなげるために、被災された農家さんをはじめ多くのボランティアさんが入っています(信州農業再生復興ボランティアプロジェクト)。一日も早い復旧復興を目指し、毎日たくさんの支援が各地で動いています。
Smart Supplyを使った女性支援物資は終了いたしますが、長野ではまだまだ多くの支援が必要です。被災された方同士が支え合うサロンの支援をしたい、家屋や農地のボランティアへ直接行きたいなど是非できる支援へ引き続き関心を寄せてください。
*ボランティアへ行く際は最新情報をご確認ください
またマムズスタイルをはじめ、支援する多くのボランティアグループさんも支援活動のための寄付金を必要としています。支援の寄付金はこちらです。小さな力を大きな力に変え、持続させていきましょう。
◆避難所閉鎖に向かって~物資お届けの様子
先日お届けさせて頂いた南長野運動公園の女性の方々から「入って来ても、すぐに無くなったり、インナーや下着は中々男性職員さんには言えなかったから本当に助かりました」と言って頂けたのが印象深かったです。
「避難所生活から次は仮設住宅生活になってバラバラになるから寂しくなるねぇ」とお話しました。
「また会いに行きますね」と、お別れしました。
避難所生活でも、皆で肩を寄せあって生活して、励ましあった時間は忘れられないね。と。
(長野マムズ:滝澤記)
Smart Supplyを通して出会った方々。それぞれがそれぞれの場所へとバラバラになっても。
「またお会いしましょう」
場所は離れても、いつでも人の寄り添いを感じられるようにしていきましょう。母親の孤独な子育てを改善する活動をしてきたマムズスタイルは、被災された方々の不安を、つながりや安心に変えられるよう今後も努めていきたいと考えています。
長くなりましたが、17日間のSmart Supplyご報告と代えさせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。報告とはいえ、まだまだ長野の活動は途中です。一歩一歩前へ。これからも進んでいきましょう。
NPO法人Mam's Style
理事長 桜井弥生
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