2024年6月17日に令和5年度通常総会を開催しました。(令和5年度 正会員10名(うち理事3名)、賛助会員8名、監事1名)
理事2名が任期満了となり新任理事2名が新たに就きました。
令和6年度も引き続き地域に暮らす母親たちが出会い、子育てする母親に共通する子ども服のリユースを通じて多様な家庭をエンパワメントし合えるよう活動してまいります。
【令和5年度のご報告】
敷島町に「子育てと仕事楽しむママの家」を親子の居場所として会員が運営し3年が経過した。3年以上在籍の会員もいるが、令和5年度は法人会員以外に、目的に賛同するサークルメンバーを募集し前橋市と協定を結び目的に向かう仲間を増やす活動を行ってきた。
新しい試みを2点報告する。
■まえばし市民提案型パートナーシップ事業
(目的)中古子ども服の利活用を通して「母親の繋がり」を感じてもらい、その先にある課題「貧困」「環境」に対して主体的に参加・解決できることを母親に意識してもらう。パートナーシップ事業を通してその仲間を増やす。
(内容)①市民ボランティアを募る②子育て交流を図りながら日吉児童館にて古着対面販売を行う③JINSPARK無人販売設置しリユースの意識づけをしながら循環イベントを企画する④上記①②の古着を就労困難な母親が縫製の就労支援を受けながら経済活動へと包摂する
市民から寄せられる寄付の子ども服への簡易な縫製が、安定的な就労業務となった。これにより業務内容が都度変わることがなくなり、支援する側も就労プログラムが立てやすくなった。寄付の量が増加するのに合わせて利活用できる販売先も増えた。
■前橋こども公園児童文化センターキッズショップ売店運営
接客の就労訓練ができる場所としてNPO法人麦わら屋と協働して2024年7月からオープンした。服の他、食品販売を新規に取り組んだ。縫製作業と異なり対面販売では様々な親子と接し、社会一般の就労と同じ環境を体験できるが、乳幼児の多い施設の特性として寛容な一般利用者が多くゆったりと就労できている。子供との自然な会話や直接喜ばれている様子を体験し、やりがいや生きがいを被支援者は感じて就労している。支援者側として、今後はよりヒアリングを重ねながら一般就労に向けてステップを作っていきたい。
縫製と売店ができたことにより、令和5年12月に生活困窮者就労訓練事業認定を取得した。同月、赤い羽根共同募金により物価高に伴う生活困窮者の緊急支援として食品支援をし、それとともに法人以外の居場所のような人の支えがある場所での就労先を探し、ネットワークづくりへと進んでいる。
こうした取り組みが広く一般に知られ、一般の親子の居場所利用者も冬から増えて来ている。今後も様々な立場の母親が互いに繋がり、支え合う場になっていくよう努めていく。
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