もの(古着)の力で人をエンパワメントする活動にマムズスタイルは取り組んでいます。連携している「まえばし生活自立相談センター」さんからのご紹介で出会うご家庭も数多くあります。
本日はまえばし生活自立相談センターの白田センター長と相談員の方をお越しいただき、前橋市でどのようにして困窮者支援を行っているかその全体像と、困窮者の理解や相談員として基本の姿勢について内部研修を行いました(11名出席)。(以下センター)
【第一部 前橋市における困窮者支援について】
「職を失って貯金が尽きてきた」「借金がふくらんでいる」「水道が止まった」「家を追い出された」「食べるものが無い」・・
様々な生活困難を相談できる行政窓口が前橋市役所1階にあるセンターです。
コロナ以前は新規相談件数は7~800件利用でしたが、コロナ禍では2000件に膨らみ、実は今現在は物価高騰もありコロナ禍同様に相談件数は高い件数のままだそうです。利用の約3~4割は高齢者ですが、20代若年層の利用も多くなっています。困難は特に障害や精神疾患、発達障害、虐待、性暴力など弱い立場と言われる方たちをさらに困難を与える社会状況となっています。
センターでは生活保護に至る手前で、なんとか生活の立て直しを図るため、関係機関と連携しながら再び自分の足で歩けるよう困りごとの解決を一緒に考えてくれています。
<具体的にはどんな支援があるか>
・居住確保支援
-住宅確保給付金の支給(離職で住居を失ったりそのおそれがある、就職に向け住居が必要など生活の土台を居住で支援)
ー一時生活支援事業(今年から始まった新事業で、ホームレス等緊急で一時的に衣食住が必要な場合)
・就労支援
ー就労準備支援事業(チャレンジセンターまえばしで一般就労の基礎を養い、企業訪問や体験をする)
ー就労訓練事業(マムズはここに該当、就労困難な方にその人にあった機会を提供し一般就労に向ける)
ーハローワークと連携した就労支援(キャリアカウンセリングや履歴書作成などあと少しで一般就労できそうな方)
・家計再建支援
ー家計状況支援事業(家計がうまく回らないために困窮するなど家計の見直し)
・子どもの学習支援
ーまえばし学習支援事業(個別学習支援のMーChangeを13か所で開いている)
ー高等学校等進学支援プログラム(生活保護世帯の中学3年生対象)
ー子どもの仕事への興味促進(チャレンジキッズプログラムを生活保護世帯の子どもたちに体験型で提供)
・食のセーフティネット
ーフードバンクまえばし(3か月90日分上限)
これらを組み合わせたりしながら包括的に支援体制を作っています。
しかし支援事業があれば解決に至るかと言えばそうではなく、相談窓口で生活困窮する方の状況を整理し、気持ちを汲み取りながらあくまでもその方が自分で解決へ踏み出せるよう提供していく必要があります。相談者の方が自分自身で前進する気持ちになり行動できるようになって初めて支援の効果が見られます。
そこに接する相談員はどのように生活困窮する方を理解してどのような姿勢であればよいか。
地域内の民間組織で民生委員やマムズスタイルのような居場所、子ども食堂など様々なところで生活困窮する方と接する場合、迷われる方も多いかと思います。
第二部は私たち自身の在り方を研修しました。(つづく)
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